エンジン式削岩機の修理

2019年9月2日(月)
この前、クローラー2号機を頂いてきた時に、エンジン式の削岩機も不要なので持って行って、と頂いてきました。
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木箱に入っていて長さ1メートル、重さ20キロくらいあります。
説明書の言葉遣いからすると40年以上前の物ではないでしょうか。
不可解なのは燃料です。
ガソリンとオイル12対1、オイルは不燃性の4サイクルオイルかディーゼルオイルを使えと。
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普通は2サイクルエンジンなら昔でも20対1か25対1で2サイクルオイルを指定するはずです。
とりあえず4サイクル用オイルを使って混合ガソリンを作って入れました。
とりあえずエンジンを掛けてみましたがかかりません。
プラグを抜いて火が飛ぶかやってみると飛びません。

この時ふと見ると燃焼室側に何かあります。
ひょっとしてこれはピストンかも?
私の想像ですが通常のピストンがクランク側にあって、その反対側にもピストンがあって削岩用のドリルに直結してエンジンの爆発力を直接削岩に使っているのでは。
そうすると燃料はクランク周りとピストン、リング、シリンダー潤滑のだけじゃなくて、削岩機のドリルの往復の機構とかも潤滑するのでは。と考えました。それなら不燃性のオイルを使う意味がわかります。

何日かして、修理の続きを進めました。
プラグに火が飛ばないので、フライホイールを外して仲を確認します。
このエンジン、すごーーい親切設計です。
普通、フライホイールを外すには専用工具かホイールプーラーが必要です。
ところがこいつは専用工具が部品として取り付けてあります。
こんなエンジン生まれて初めてみました。国産電機さん、すげー
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で、フライホイールを外すと、ポイントが現れました。正確にはコンタクトブレーカーです。
70年代までは全部これだったんですが80年代以降はCDI方式に切り替わりました。
懐かしいです。
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ポイントは酷く虫食いで導通がありませんでした。コンデンサは異常なし。
ポイントの電極を磨いて復活させるとプラグに火が飛ぶようになりました。

ポイントを外したので点火時期調整が必要ですが、どこにも上死点マークや点火時期マークがありません。
これは不親切設計ですね。
なのでプラグの穴からドライバーを突っ込んで上死点を探してフライホイールにTマークを書いてあと5度くらい前に点火時期Fマークを書きました。
そしてタイミングライトを引っ張り出してきて確認しました。
OKです。
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でも私の頭が錆びついてました。
ポイントの点火時期調整は電池と豆電球またはテスターで導通を見れば確認できます。
タイミングライとはガバナー付きの進角を見るのに使います。
もう20年近くポイントの点火時期調整をやってなかったので忘れてました。

そしてエンジンを掛けてみると、掛かりました。
(後ほど動画をアップ予定です)

しかし、エンジン内部が気になります。
バラしてみました。
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すると予想通り、通常のピストンの反対側にもピストンがありました。
そしてその中間にプラグが一本配置されています。
おまけにこの削岩ピストン側も往復して吸気・爆発するんです。
なので排気量表示は通常ピストン側50cc+削岩ピストン側21ccの計71ccになるみたいです。すげ〜

シリンダーの中に通常ピストンのヘッドが見えてます。ここにさっき外した削岩側ピストンが入ります。
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混合燃料が12対1なのは、この反対側のピストンの潤滑とロッドの往復の潤滑を排気ガスでやっているようです。
なので不燃性のオイルを使うみたいです。
さらにバラすともう一個ピストンがでてきました。
こちらはエアーコンプレッサーのピストンです。クランクと直結してます。
このピストンの潤滑もクランク室に吸い込んだ混合気の油分でやると思われます。
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ホント昔の機械は凄いです。
今は重機で搬入道路を作ってエンジン式コンプレッサーを運んでエアー式の削岩機を使うと思うのですが、昔の人はこの削岩機を背負って行って岩に穴を開けて、せり矢とハンマーで岩が割ってたんですね。すげ〜

これを頂いてきたお宅はワサビ農家で裏山の急斜面の上にワサビ田があったので、そこを開拓した時に使われたそうです。

おそるべし携帯用削岩機😰

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