レトロなレジスターの修理

2018年10月7日(日)
今度はレジスターの修理を頼まれました。
昭和40年代に店のオーナーのお祖父様が購入されたというTOWAのレジスターです。
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現在もお店で現役で毎日使われているそうなのですが、インクリボンを自動で送る機構が壊れていて、時々蓋を開けてリボンの位置を変えてやる必要があるそうです。

今日はお店が定休日だと言うことで昨日夜にお店から預かってきました。

まずは分解していきます。
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分解しながらエアーで埃を掃除していきます。
50年分のホコリはすごいです。

これがインクリボンとその送り機構です。
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もうこの機種に合う4本足のインクリボンは売っていなくて、3本足のインクリボンを使っています。
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電源を入れて、送り機構を動かしてみます。
全く動きません。
バラしてみるとオイルが乾いてギヤ(インクリボンホルダー)が貼りついていました。
パリパリと剥がして一度送り機構を全バラしして、洗浄して再組み立てしてみると、動きます。
あとは注油と調整ですが、その前にギヤにあと2個穴を開けて3本足が入るようにします。

あれ、ギヤに焼きが入ってる!
ドリルの刃が立ちません。
仕方なくガラス用の超硬のキリを使って開けました。
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これでリボンにテンションがかけられます。
それとこの送り機構はリボンを送って行って最後まで行くと巻き取り方向を逆に変えてまた巻いていく巻取り方向逆転機構が付いています。
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これがなかなかカム部分が摩耗してうまく逆転しません。
カム部を削って何とか逆転機構が作動するようにしました。


あとは各部の清掃と注油を、して完成です。
実際動かしてみるとこのレジスターの良さがわかりました。
動画です↓

ちなみに修理代金は6時間掛かったので賃率¥2,000で¥12,000いただきました。

修理に取りかかる前にオーナーさんに確認しました。
失礼ですが、なぜ新しいレジスターを買わずに修理するのですか?もしかすると新品を買うより修理代の方が高くなるかもしれません、と言ったのですが、
私の祖父が買ったもので、祖父・父も使い、私も使い、店は三代に渡って繁盛してきました、レジスターはお金を入れる物ですから験担ぎ(げんかつぎ)でこのまま使い続けたいのです。直せるものならいくら掛かっても直したいです。とおっしゃいました。

いやー、結構プレッシャーかかりましたが直せて良かったです。
オーナーさんは大変喜んでくれました。

こういうのを縁起がいい!っていうのでしょうか😊

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